いい作品を生むために、クリエイターの幸せは必要なのか

From カナイ 神保町のコワーキングスペースにて

 

動画を作るのを、やめたいなと思う時って、結構たくさんある。

もちろん、動画が嫌いだからとか、そういう話ではない。

好きだから仕事にしてるんだし。

 

PCを前にして動画を作りに没頭している時はそんなこと思わない。

誰でもそれがずっとできるんなら、こんな悩みもないだろう。

 

 

ずっとできるんなら。

 

ぶっちゃけ、ずっとできる保障なんかどこにもない。

いつ動画の仕事がなくなるかなんてわからない。

ボクより動画の技術が優れたやつなんか無限にいる。

 

日本はもともとテレビ大国だ。

それにアニメが国の象徴的産業になってる。

モノづくりで生きてきた国だ、そりゃ優秀な技術者なんかいくらでもいるさ。

 

技術を学ぶ専門学校だってしっかりあるし。

デジハリとか代々木アニメーションとか。

そりゃ若いうちにしっかりやったら技術なんて勝手につくさ。

 

ボクは彼らに、技術的に勝ってるなんて思ったことない。

だからこそ今回の記事は、クリエイター目線からは角度を少し変えて、書いてみたい。

 

クリエイターは使われるだけ、立場が低い

 

クリエイターの働き方とか立場って、実際どのくらいなんだろう?

 

動画の例がいいな〜って思ったけど、youtuberとかにすると

イメージが湧き辛そうと思ったので、

今回は映画の話をメインにしよう。好きな人多そうだし。

1. ファイナンス的待遇の話

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アニメーターの平均年収の話が、この間東洋経済で取り上げられた。

 

 

映画業界の話になるが、昨年2016年はだいぶ調子がよかった。

興行収入10億円以上のヒット作が61本という高水準で、

年間の興行収入2355億円は、2010年の2207億円を超え過去最高となった。

……こう考えると『君の名は。』ってほんとに人気だったんだね。すごい。
(ちなみに興行収入は2月の段階で242億、千と千尋・タイタニックにつぐ歴代3位だよ)

 

だとしたら、なんで作品は売れてるのになんでこんなに給料低いの、という話になってしまう。

映画業界のビジネスモデルの話もこのニュースに書いてあるので、ぜひ読んでから見て欲しい。

 

簡単な話、いつの時代だろうが「作品を売り出し利益を出す」という根本的なことを考えた際に

「人件費を抑えたい」というのは、雇う側の視点を考えてしまうと、分かりやすいのではないだろうか。

費用を割くべき箇所は人件費だけではないというのは、もう誰でもわかりきっている。

 

クリエイターは技術に時間とお金を投資をし、今の状態があると思うが、

経営者視点からすれば「プロダクトの制作」というシンプルタスクをこなせるリソースである。

 

そりゃ〜、やすくなるよ。この人たちの給料。

特に、外国人クリエイターがもっと日本に入ってきたら、

技術だけのクリエイターはどうなるのさ。

「日本語が喋れる」しかウリがないじゃん。やばいって。

2.労働環境・労働時間の話

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先ほどの記事にもあったが、労働環境は劣悪極まりない。

 

作業はいつ終わるかわからず、残業はとてつもなく多い。

単純な作業の量が多いのもあるし、急な替えは効かないのもある。

 

経営者視点からすると、やってもらわなきゃしょうがないのである。

なきゃ売れない、だからどんなにきつかろうが売れる物を完成させて欲しい。

そうじゃないと、会社やプロジェクトが死んでしまう。

なんども繰り返しになるから分かるかもしれないが、クリエイターの幸せが必要ないのは経営者視点からの話だ

 

より結果が必要だ、となった時に、クリエイターがやるべきなのは

 

1. ひたすら技術を学び、自分の満足のいく作品を作れるようになる

2. 経営者にクリエイターの気持ちをわかってもらえるよう、努力する

3. クリエイター自身が、経営者の考えを理解した上で行動できるようにする

 

どれが良さそうなんだろうか。

 

人によって、大事にしている価値観によって、

答えは変わってしまいそうな気はするものの、

世の中に感動を与えたい、世の中の多くの人に作品を通して何かを伝えたい

より、人のために、社会のために、誰かのために。

 

そうなればなるほど、

答えは1つしかないんじゃないかな、と。

 

どうせなら仕事を介して、クリエイターも経営者も幸せになりたいじゃないか。

今はまだそんな仕組みなさそうだから、やるしかないよね。

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カナイのプロフィール

金井洸樹

クリエイターキャリア戦略サポーター



「価値あるモノに一段上の景色を見せる」を理念に、コンテンツ・人の魅力をMAXに引き出す動画クリエイター。イベントや講演会のオープニング演出、結婚式、オウンドメディアコンテンツなど多岐にわたる動画に携わる。


大学生の時にオウンドメディアのコンテンツ制作/運営をきっかけに、動画制作に関心を持つのと同時に、12時間以上の労働と20万円前後の月収が当たり前になっているモノづくりの環境・働き方に疑問を抱く。


幸せなクリエイターが作り出すもので世の中の人々を幸せにしたいという考えから「創り手を最適配置する」ことをMissionに、映像だけではなく幅広い知識を取り入れモノづくりやメディア運営・コンテンツ制作に関心がある学生・フリーランスの人を中心に、理想の働き方を実現するための考え方やスキルを提供している。


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